ホームステイプログラムの後半では、地元の子どもたちや高校生との交流、日本文化体験など、より深いふれあいの機会が続きました。
6月9日:小学校訪問・異文化交流会
市内の小学校を訪問し、子どもたちと一緒に授業に参加。タイの文化紹介の時間では、学生たちがタイ語のあいさつや伝統的な踊りを披露し、児童たちは一緒に参加して踊ったりしていました。その他、書道の授業に参加したり、一緒に給食を食べたりして交流を深めました。
@松野小学校
民族衣装を着て、学校訪問をしました。
全校生徒が集まった体育館で、タイの文化について紹介。
書道にチャレンジ!
切り絵やおはじきなど日本の昔遊びもしました。
松野小学校を訪れたタマサート大学の学生は
「日本の遊びをしたり、書道も難しかったけど楽しかった」
「タイに給食はないのでみんなと一緒に食べられて嬉しかった」などと話してくれました。
また、一緒に過ごした児童からは、
「タイの文化とか料理を知ることができたのでとても勉強になった」
「タイでは男性と女性で挨拶の仕方が違うことを知ることができた。そんな文化があるんだなって思った。」と話してくれ、交流することで学びと発見があり、良い経験になったようでした。
その日の夜は日タイ文化交流会が開かれ、チャグチャグ馬コの歌の披露や、学生たちによるタイの伝統的な舞踊の披露がありました。また、ココナッツミルクを使ったタイのグリーンカレーのお振る舞いもあり、食と芸能の文化交流が行われました。
披露してくれたタイ舞踊の様子。
ホームステイ先のご家族の皆様と一緒に乾杯
茄子と豚肉がたくさん入ったグリーンカレー。ピリッと辛くて美味しかったです!
6月10日:焼け走り見学・そば打ち体験・夕食会
午前中は「焼け走り溶岩流」の景観を見学し、雄大な自然の中を散策しました。
焼走り散策路を見学する学生たち
慣れない手つきで一生懸命こねていきます。
そばを一本一本切るのも上手くなっていきました!
夜はホストファミリー全員が集まる夕食会。学生たちは日本の伝統的な浴衣に着替え、記念撮影やゲームを楽しみました。異文化の壁を越えた交流で、家族のようなひとときでした。
6月11日:酒造見学・高校生との交流
地元の「わしの尾酒造」を見学し、日本酒の製造工程や歴史について学びました。
日本酒を作る工程には興味津々の様子
8代目蔵元と一緒に
工場見学の後には純米吟醸酒である結の香が振る舞われ、初めて飲む日本酒を堪能していました。
中には日本酒がとても気に入った学生もいて、持って帰ってタイのみんなに広めて一緒に飲みたいと話していました。
その後、平舘高校の生徒と合流し、松川地熱発電所を見学。英語を交えての質疑応答や意見交換を通じて、世代と国を越えた学びの場が生まれました。
地熱染でできたスカーフの美しさに感動していました。
平舘高校の生徒とも打ち解けていました。
6月12日:お別れセレモニー・出発
最終日はお別れセレモニー。ホストファミリーや市職員とハグを交わし、とても上手な日本語でスピーチをする学生に引率の先生は「私の仕事が無くなってしまう」と話して場を和ませていました。
日本語で感謝のスピーチを述べる学生
ホストファミリーとの夕食会時の集合写真のプリントが配られました
まもなく市役所を出発し、いわて沼宮内駅に向かいます。
最後のお見送りです。ホストの皆さんも学生も涙ぐんでいたのが印象的でした。
あとがき
タマサート大学の学生は自国では感じられない八幡平市の気候や自然に触れ、さらに暖かく迎え入れてくれたホストファミリーとの時間を過ごし、濃密な10日間になったことと思います。
また会えることを願って、笑顔で学生達をお見送りしました。