日本一の生産量!安代りんどうについて学んでみよう


日本一の生産量を誇る「安代りんどう」!八幡平市を代表する特産物の一つです。今回は、安代りんどうの魅力をご紹介します。

八幡平市は日本一のリンドウ生産地!

岩手県特産の花であるリンドウ。特に八幡平市で育てられている「安代りんどう」は、品質・生産量ともに日本一として知られています。

冷涼な気候が特徴である安代地区で、1971年(昭和46年)から本格的にリンドウの栽培が始まりました。現在では「安代りんどう」というブランドを確立し、国内だけではなく海外にもその販路を広げています。

2011年度(平成23年度)に日本育種学会賞、2015年(平成27年)にはJA新いわて八幡平花卉生産部会が天皇杯を受賞しました。

昔は冷害で稲が育たなかったので、当時の若い人を中心に、リンドウの栽培にチャレンジしたのですよ。

2020年時点の八幡平市のりんどうの品種は約30種類。代表的な青色だけではなく、ピンク・赤・白など様々な色のりんどうがあります。開花期は7月〜10月。品種によって違いがありますが、夏〜秋にかけてが旬の花です。

リンドウは、植えてから2年めになってやっと出荷できる花です。品種や気候にもよりますが、咲き始めると3〜4年とれます。生産者は、未来を予測してどの品種を育てるかなどを決めているのです。
リンドウの開花期が揃っていることは八幡平市の品種の特徴です。

「安代りんどう」の生産地は世界に広がっている


安代りんどうは、2002年(平成14)から海外進出にも乗り出しました。オランダへの輸出を皮切りに、香港・シンガポール・北米などに販路を切り開いており、国内だけに止まらない国際ブランドとして認知されています。

また、ニュージーランド・チリで現地の生産者と栽培契約を締結。2015年からはアフリカのルワンダ共和国でも栽培が始まっています。
実はアフリカ以外の全ての大陸にリンドウはあります。アフリカ大陸でリンドウの栽培に成功したのはルワンダ共和国が初です。

りんどうは花びらが開かない!?


リンドウを育てていて「花が開かない……」と思ったことがありませんか。実はリンドウには、花びらの先端が開く種類と、開かない種類があります。

リンドウの主な系統として「エゾリンドウ」系統と「ササリンドウ」系統があります。

  • エゾリンドウ…花びらの先端が開かない。開花時期は7月〜9月。主に北日本に分布。
  • ササリンドウ…花びらの先端が開く。開花時期は9月〜10月。主に関東以西に分布。

花が開かないからといって焦ることはありません。また、リンドウには暑すぎると開花が止まるという特徴もあります。

代表的な安代りんどうの品種

安代りんどうには主に切り花と鉢物があります。


出典:Ashiro Rindo パンフレット

切り花としては、9月に旬を迎える「安代の秋」、エゾリンドウとササリンドウをかけあせて誕生した「安代の輝き」。鉢物としては、珍しい赤いリンドウである「恋紅」。などなど、たくさんの安代りんどうがあります。

お気に入りの品種を見つけるのも楽しいですよね。

八幡平市にある「八幡平市花き研究開発センター」は、2つの系統を掛け合わせて、オリジナル品種の開発等に力を注いでいます。

豆知識!花もちが良いリンドウをさらに長持ちさせる方法


切り花なら3〜4週間は持つリンドウ。さらに日持ちさせるためにはちょっとしたコツがあります。

他の方法や詳しいやり方は、安代りんどうについて特集したはちまんたい通信編集局の動画で解説していますので、チェックしてみてください。




※長持ちさせる方法は17:40秒頃からです

まとめ

ますます魅力を増している「安代りんどう」。国内だけではなく海外でも人気を博しています。今後も大注目ですね!