3年目を迎えての気付きーゲストハウス開業からの移住ー【連載 第3回(全3回)】

3年目を迎えて


2020年の段階で開業3年目を迎えた「温泉ゲストハウス  やすもり」。永本さんに2年経過したことでの気づきを伺うと、少し考えた後「毎日が気づきの連続ですね」と穏やかな眼差しで語ります。

「気づくことは毎日あって、まだまだ理想にはほど遠いと感じています。といいますか私の場合、自分の理想とか完成形のような考えは持っていません。お客さんとの会話で得られるキーワードを汲み取り、できる限り実現していくことが、後々お客さんにとって理想的な宿になっていくのではないかと考えています。今のところゴールや目標は見えないですね。

しかも同じ作業をしていても、意識や視点を変えるだけで全く同じことはないと感じます。

色々大変だと感じることもありますが、大変さが嫌だと思ったことはないんです。大変な時とは、言い換えれば大きく変われる時。それを乗り越えると成長に繋がりますよね。考え方一つで楽しくも苦しくもなる。不思議なことに少し無理かなと思っても、実際はほとんどできてしまうと感じています。

まだ始めたばかりでわからないことも多くありますが、今は来ていただいたお客さんに最大限お応えし、喜んで頂くことが最大のやりがいとなっています」

3年目を迎え、徐々に温泉郷全体のことも考えるようになりました。

「いきなり大きなことはできなくても、やすもりが一つのきっかけとなって、落ち着いた静かな場所が静かながらも徐々に賑やかになっていけたらいいなと考えています。

今後も変わらず、お客さんにはいつも通りに接し、ゆっくりお過ごし頂き、何らかの楽しみを求めてお越し頂けるよう、1年1年少しでも変化し続けていきたいです。お客さんからの要望やニーズを1つでも多く実現できるよう楽しみながら頑張りたいですね」

永本さんが感じる八幡平の魅力

最後に八幡平市の魅力をお伺いすると「四季折々で違った景色を楽しめること」「静かで落ち着く場所であること」を挙げられました。

「私自身、八幡平市で開業して、四季折々の自然の素晴らしさに驚くことは多いです。自然や温泉にちょっとでも興味がある方は、ぜひ一度来てみてください。できれば四季それぞれのシーズンにお越しになることをおすすめします。移住を考えている方も、まず八幡平に来て自然の恵みを感じていただくと、自分に合っているかどうか考えるきっかけになると思いますよ」

宿名: 温泉ゲストハウス やすもり
住所: 〒028-7302 岩手県八幡平市松尾寄木1-618-11
Tel  : 070-4462-6089
HP  : https://onsen.eyado.net/
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text:Yuko Matsumoto