(写真:tamari窯 髙村まりさん提供)
今回は、陶芸工房「tamari窯」を主宰する髙村まりさんの歩みと、作品に込められた想いをご紹介します。
高校で出会った陶芸が人生の軸に
髙村さんは、地元の中学校から不来方高校・工芸コースへ進学、そこで陶芸に出合います。
「窯の中で焼くと、自分が作ったものだけれど、出てきたときの表情が全く別のものになっている、自分の力だけではない作品が焼き上がるところに惹かれた。」と髙村さん。
その後、東北芸術工科大学 工芸コース陶芸専攻へ進学。卒業後は福島県の陶芸工房で3年間修業を重ねます。現場でしか学べない技術と感覚を磨いた、大切な時間でした。
地元・八幡平市で立ち上げた「tamari窯」
13年前、「生まれ育った土地で自分の作りたいものを、納得のいく形で作れる環境にいたい。」と地元・八幡平市で、陶芸工房「tamari窯」を立ち上げます。
柔らかい色合い、手に馴染むもの
髙村さんが手がけるのは、マグカップ、茶碗、皿、箸置きなど、日常に寄り添う普段使いの器。
(箸置き 写真:tamari窯 髙村まりさん提供)
大切にしている制作テーマは一貫して「柔らかい色合い、手に馴染むもの」
“手に馴染む”とは、自分自身が使いやすく、自然と手が伸びること。
手仕事だからこそ生まれる温もり
tamari窯の人気作品のひとつが、「鎬模様(しのぎもよう)」のマグカップ。
鎬(しのぎ)とは、素地の表面を上下に削り、等間隔に筋を入れる伝統的な装飾技法。光の当たり方によって陰影が生まれ、やさしい色合いで、シンプルでありながら奥行きのある表情を見せます。
子育てと創作、その両立のなかで
結婚を機に岩手町へ転居し、二児の母となった髙村さん。
現在、5歳と3歳の男の子を育てながら、岩手町から八幡平市へ通い制作を続けています。
大変なこともある日々。
それでも、同じ敷地内にあるご実家の支えがあり、安心できる環境のなかで創作を継続しています。
最近では、新たに花器づくりにも挑戦中。
「まず、どんなお花を入れるかから考えるんです。シンプルで使いやすい花器を作りたい。」
母としての感性が加わった作品が、今後どのように広がっていくのか楽しみです。
「どこに行っても手に入るのではなく、ここに行けばtamari窯の器がある、そんな存在になりたい。」
窯を開いて13年、今思うことです。
tamari窯 オープンデー
昨年から、工房で直接器を手に取れる“オープンデー”を月に一度開催。
日時はその月によって変わります。
自分用に、贈り物に、そっと寄り添う器が見つかるかもしれません。
・オープンデーの日にちなどtamari窯の最新情報は
@tamarigama
・お問い合わせは
@tamarigama のDMから。
