岩手県八幡平市安比高原の大自然の中にある、アジアで唯一の全寮制インターナショナルスクール ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン(Harrow International School Appi Japan 以下、「ハロウ安比校」)
2024年10月、ハロウ安比校の先生やスタッフに向けて、八幡平市の代表的な工芸品のひとつ「安比塗漆器」の体験会が初めて開催されましたので、その様子をご紹介します。
イベント告知用のフライヤー。「漆」は英語で「JAPANSE LACQUER」
授業を終えた学校の会議室に先生やスタッフ6名が集まりました。
安比塗漆器工房代表の工藤理沙さん(正面左)が講師を務め、今回のイベントを企画したハロウ安比校校長秘書の濱田康子さん(正面右)が英語で解説。
はじめに工藤さんから、八幡平市から二戸市へと流れる安比川流域に古くから根付く漆文化の歴史や、安比塗漆器の制作過程・デザイン、普段の使い方などを映像とともに紹介。
陶器と漆器の熱の伝わり方の違いについて説明する化学の先生。
その後、安比塗漆器の中でも可愛らしくて持ちやすい人気の器「ひめ小鉢」に温かいコーヒーやお茶を注ぎ、漆器ならではの手触りや口当たりの良さを体感。漆にまつわるさまざまな話題で盛り上がりました。
お正月にお節料理を詰めたり、行楽行事のお弁当箱にしたり、ホームパーティではオードブル入れにするなど幅広い使い方が紹介された二段姫重。一段目、二段目と使い分けることもでき、今回はお菓子入れとして登場。
漆塗りのスプーンを手に取り、「このスプーンでアイスクリームを食べたらすごく美味しいはず!」とイメージを膨らませていました😊
参加者からは
「漆器の色にはどんな意味があるの?」
「漆は漆器以外にも使うの?」
「学校から安比塗漆器工房までは車でどのくらい?」
といった質問が寄せられ、漆や漆器への関心の高さがうかがえました。また、ひとつひとつの質問に対し工藤さんが丁寧に答えている様子が印象的でした。
さらに、実際に安比塗漆器を日々の暮らしに取り入れている濱田さんから、日常に豊かな彩りを添える漆器の魅力が語られました。
【参加者の感想】
・「こんなに滑らかな器に触れたことがないので体験できて満足しています!」
・「技術についてもっと学びたいです!屋内で過ごす時間が増えるこれからの季節に「箸の絵付け体験」を行うのはとても良いアイディアだと思います」
・「日本の文化、特に岩手のことについて知ることができて良かったです。講師が私たちの質問すべてに答えてくれたことに感動しました」
・「日本の伝統文化や現代の着物、茶道、お菓子作りなども体験してみたいです」
この土地で暮らす、国や文化が異なる皆さんが今回の体験会を通して、豊かな自然環境の中で生活とともに育まれた漆文化への理解と関心を高めている様子がとても印象的でした。また、こちらの体験会は好評につき第二弾も開催決定とのことです!
【安比塗漆器】はふるさと納税返礼品からもお選びいただけます。
【安比塗漆器工房】公式サイト
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