ゆるゆると楽しい雰囲気の教室でフラダンスを習ってみませんか?フラダンス講師にインタビュー!

八幡平で暮らす人インタビュー

世界一美しい踊りとも言われるフラダンス。実は八幡平市で本格的なフラダンスを習うことができます。今回はフラダンス講師の高橋香奈さんに、お話をお伺いしました。フラダンスとの意外な出会いから、教室の雰囲気まで、お伝えします!

思ってもみなかった出会い

高橋さんとフラダンスの出会いは、唐突でした。実は36歳まで、フラダンスを経験したことはなかったと言います。

「色々な仕事をして、ちょうど前の仕事を辞めた後でした。次に何をしようかなと思った時に、以前訪れたハワイが良かったことを思い出して。それで、少しだけ長期休暇をとろうかなと思って、ハワイに行くことにしたんですよ」

3ヶ月ほどハワイに住むことに決め、シェアハウスに住みます。当時はマッサージ関連の学校に通いました。

「その時、当時同じシェアハウスに住んでいた人から“フラ行かない?”と誘いを受けました。それがフラダンスと出会ったキッカケです。行ってみて“うわー楽しい!”と思いました」

それまで全くフラダンスを学んだことはなかった高橋さんでしたが、そのうち1人でも通うようになります。

「1人で行き始めたのはいいのですが、英語が全然話せない。どうしようと思った時にフラダンスの教室に1人ポツンと立っていた方がいまして。思い切って“すみません、日本人ですか?”と聞いたところ、“そうです”と。続いて“英語もペラペラですか?”と聞いたら“あーはい、住んでますから”と言われて。その人をナンパして(笑)。もう必死だったんですよ、ナンパして。その人もフラダンスを習っている人だったので、その人が色々と私にやさしく教えてくれました」

より本格的にフラダンスを習い、3ヶ月があっという間に過ぎて日本に帰国しました。

人から後押しされ講師として歩み始める

フラダンスで使う道具・(向かって左から)ウリウリ、イプ、プイリ

「振り返ってみるとドラマチックですね」と明るく朗らかに微笑む高橋さん。しかし日本に帰国した当初は、講師になる気持ちはなかったそうです。

「講師の道を考えていたわけではありません。ただ日本に帰ってきた後、母から“せっかく覚えてきたんだったら私に教えて”と言われて、地元のコミュニティーセンターで踊っていたんですよ。そしたら、私も私もとだんだん人が集まってきて。

習いたい人いるんだなと思っていたときに、今度は盛岡にハワイアンショップができると聞いて、行ってみたのですよね。そのハワイ雑貨専門店「ププレハワイ(現ププレハワイカイルアキッチン)」のオーナーの方と意気投合して話していたら、“講師をやってみたら?”と」

オーナーに生徒さんを紹介されたことを機に講師業をスタート。Kanaloa(カナロア)という名前も、そのオーナーさんが名付けられたそうです。会社員から一転、個人で生きていく道を選ぶことに不安はなかったのでしょうか?

「不安ですか。全然その時はなかったです。結局、知らなかったんですよ。フラダンスの教室の事情を。だからこそ何も感じていなく、今も感じてないです(笑) 30歳を過ぎていてもなんでもできるぞ!という気持ちです」

その後、場所を貸してくれる大家さんと出会い、2006年に、八幡平市大更でフラダンス教室『kanaloa Hula』をスタートさせます。複数の人との縁から講師になって数十年。今もフラダンス講師を続けています。

本場のフラダンスを八幡平へ

『kanaloa Hula』のフラダンスは本格的です。定期的に本場の先生から曲を習っていると言います。

「私がハワイで習っていた先生が、年2回ほど東京に来られるので、基本はそのとき習いに行って曲をもらって生徒の皆さんに教えるスタイルです。

不定期でハワイにも行っており、その時にまた新しい曲を習って、曲を持ってくることもあります。ハワイでは決まった先生に習っていますね。個人で行く場合は時期を決められるので、ハワイで行われるフェスに合わせて旅程を組んだりします。去年は生徒さんから“一緒に行きたい”という希望があったので、一緒にハワイに行きました。基本的に自由です」

ゆるゆると楽しい雰囲気の教室

八幡平市出身の高橋さん。地元でフランダンスを教える理由をお伺いしました。

「八幡平市で教える理由は、地元というのがすごく強いのかなと思います。それだけかもしれないです。ゆるゆるとみんなで楽しく踊っています。

以前は、教室運営などに必死になっていた時期もありました。でも立ち止まって考えてみたら私なんのためにフラをやっているんだろうと思ったので。自分と向き合った時に“踊れればいい”と気づきました。今は柔軟にバイトをしつつ、根本の気持ちを大切にしながら活動しています」


アロハポーズで微笑む高橋さん

高橋さんが考えるフラダンスの魅力を聞いてみたところ「踊っている感覚で伝わることを言葉にするのは難しいですが……」と考えながら教えてくれました。

「踊り。フラは踊りなのですけど、日本で言うところの巫女さんが踊るものに近いのですよね。神様や自然に対してとか、自然になりきるとか。木とか草とか花とか風とかそういうものと一体になるという感じなので、私が感じている魅力は一体感だと思いますね。例えるなら地球と、一体になれる。私たちが踊っていることによって、繋がっていく何かがあるのではないかなと思っているんですよ。なんとも言えないんですけど。

人にかっこいいとか素敵とか思われるためではなくて、自分が気持ちいいだけでもなくて。自然の役に立っている一部になっているんだなって感じがするんですよね」

他にも、フラダンスの魅力として息が長いことを挙げられます。

「全ての踊りに一体感があるとは思っています。ただ、始めることが難しいものもありますよね。フラはとりあえず、歩ければ2歳から90歳まで幅広い人ができます。私が出会った80歳の方は、10年以上習いにきてくれて、現在92歳になってもフラを続けています。

もちろん難しいものもありますが、自分がどこまで求めるかは自分で決められます。息が長いのもありますし、柔軟に踊れるところも魅力だと思いますね」

最後にフラダンスに興味がある方に向けたメッセージをお聞きしました。

「フラダンスは誰もが知っていますし、見たことがある方は多いと思います。ゆるゆると楽しく踊れる教室なので、興味がある方がいましたら、ぜひご連絡ください」

店名: Kanaloa HuLa
活動場所:八幡平市大更フーガの広場前など
Tel  : 090-4314-2279
(詳しくはコチラの電話番号よりお問い合わせください)