ソルドの森リカシツ 〜香り遊び「暮らしに薬草」〜に参加してきました【レポ】

 


今回は6/13に八幡平市温泉郷の一角にある「ソルドの森」にて開催されたヨモギの活用講座に参加してきました。

株式会社ソルドは盛岡市で就労移行支援、相談支援、地域活動支援(アロマを活用した障がい者支援)を行っている会社です。

代表の栃内恵子さんは昨年八幡平市松尾地区の元カフェだった店舗付き住宅を購入。
支援事業の一環で施設利用者さんと共に「ソルドの森」を整備してきました。

現在は八幡平市と盛岡市の二拠点生活を楽しみながら少人数制のアロマワークショップも企画しています。

そして、今回のテーマは「ヨモギ」。

日本ならどこにでも生えていて、雑草扱いされている「ヨモギ」ですが、昔から漢方や生薬として使われてきたキク科の多年草です。別名「薬草の女王」と呼ばれるほど幅広く活用されてきました。

※ヨモギやキク科アレルギーの方、幼児やてんかん体質の方はヨモギの飲食を控えてください。


邪気祓いのために干したヨモギと菖蒲を玄関に吊り下げる風習もあるのだとか。


ヨモギはトリカブトと葉の形が似ているため注意が必要で、見分け方からワークショップが始まりました。

 ヨモギの特徴や使い方について真剣に聞き入る参加者

次に選び方を習いました。
葉が肉厚で茎が白っぽくて虫がついていないものを選ぶと良いそう。

洗面器に水を張って押し洗いした後、キッチンペーパーなどで水気を拭き取って、4本くらいづつひもで吊るして乾燥させる。
フレッシュで使う際も1日は天日で干したものを使うと良いのだそう。

加工準備ができたら早速加工していきます。

まずはチンキ作りから


ハーブチンキとは、ハーブをアルコールに漬けてつくる濃縮液のことです。チンキはお湯や水では抽出できない脂溶性の成分がアルコールには溶けだすためハーブの力を一度に効率よく取り入れることができるのが大きな魅力です。
天日干しにしたヨモギの葉だけを摘んで瓶に詰め込みます。


詰め込んだらアルコールをひたひたになるくらいに入れます。

食用にする場合はウォッカや焼酎を、お風呂や化粧水にする場合は日本酒を使うと良いそうです。

好みのアルコールを入れたら蓋をして振って、馴染ませます。2週間ほど1日一回かき混ぜ、濾したらチンキの完成です。



完成したチンキは炭酸水やお茶に垂らしたりして飲料する他、虫除けに使えるのだそう。
今回は前もって先生の作っておいたチンキを使って虫除けスプレーを作りました。

次は乾燥したヨモギとミネラルたっぷりの塩を袋に入れて、ふり混ぜてバスソルトを作りました。
手浴や足湯に最高です。


さらに、乾燥したヨモギはなるべく細かくカットして、香りのないオイル(太白ごま油がおすすめ)で10分ほど弱火で煮てハーブオイルを作ることもできるのだそう。
オイルが冷めたら濾して、ヨモギオイルの完成。



ヨモギオイルを必要な分量に分けているところ




今回は先生が前もって作っていてくれたオイルを使ってヨモギクリームを作りました。

オイルに蜜蝋を加えて湯煎にかけてとかします。溶けたら容器に移し、冷ますとクリームになりました。

固まった時はちょっと感動しました。

クリームは虫刺されの痒みや痛みの緩和になるのだそう。
その他ハンドクリームやリップクリームとしても使えます。

使うのが楽しみです。

参加者は
「非日常的な空間でゆっくりできるので癒されました。身近な植物を活用できることを知れて勉強になりました。
月に一回皆さんにお会いできるのも楽しみ」と楽しそうにお話ししてくださいました。

主催者の栃内さんから
「今後は八幡平市に育っている身近な植物をどう生活に取り入れていくか研究しながら生活に浸透させていくような活動をしていきたいです。
福祉の領域に自然療法を取り入れながら、薬ではない形で養生をしていく。
西洋医学だけではなく、自然療法、植物療法を活用して八幡平の自然の恵みを使い切るような形で生活に取り入れて、全国の人たちにも知っていただけるように、アロマセラピストとして、福祉従事者として発信していきたいです。
ソーシャルビジネス(地域の課題や問題を解決するビジネス)があって、地域資源になって社会に寄与するビジョンがあるのでそれを八幡平市で実現させたい。」




次回はドクダミをテーマに開催するそうです。


日時:7月27日(水)11:00〜14:30
参加費:¥6,000(ランチ付き)
会場:ソルドの森(八幡平市松尾寄木第1地割505ー198)

参加したい方は下記までご連絡ください。
連絡先:090-6250-0824(株式会社ソルド代表栃内さん)

非日常の癒し空間で、身近な薬草の活用方法を学んで豊かな時間を過ごしてみませんか?