「世界のおもてなし料理レガシープロジェクト」オンライン交流会が開催されました【レポ】

東京2020オリンピック競技大会を盛り上げるため
ホストタウンによる
相手国・地域の食をきっかけとする
おもてなし交流を行うため
料理研修・レシピ開発を実施した
「世界のおもてなし料理レガシープロジェクト」
が開催されました。

八幡平市もルワンダ共和国のホストタウンとして参加し
岩手県立平舘高等学校の生徒に、メニュー開発をしてもらいました。


コチラが平舘高校家政科の生徒がレシピを考案した

「ルワンダコーヒーに合うパウンドケーキ」


ルワンダの食材であるバナナと

八幡平市の特産品であるホウレンソ

市内の有名豆腐店のおからを使用し

ルワンダコーヒーやルワンダ産紅茶に合う

スイーツを目指して開発した。


選手達に喜んで食べてもらい

オリンピックで活躍してほしい

という思いを込めました。


ハチミツの優しい甘さとバナナの香り

色鮮やかなホウレンソウ

おからが入っているおかげか

軽いのにしっとりとした食感で

まさに五感で楽しめるスイーツでした。


ルワンダ共和国オリンピック選手団が
事前合宿で八幡平市に来た際には
滞在先のAPPIグランドホテルと
平舘高校をZoomでつないで
7/14にオンライン交流会が開催されました。

その際の様子はコチラ↓


今回は8/26に行われたアフリカ大陸チーム
オンライン交流会の様子をレポートします。



事前に(株)八芳園(東京都港区)のシェフが
レシピを元に再現した料理が送られてきました。

オリンピック選手村などで使用される食材は大会組織委員会により定められた持続可能性に配慮した調達コードに基づいて調達されることになっています。

農産物、畜産物、水産物でそれぞれ調達コードが定められており、食品安全、環境保全、労働安全といった要件(畜産物はこれらに加えてアニマルウエルフェアも要件になっている)を満たした認証としてGAP認証などが位置付けられています。

内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局は、調達コードに位置付けられたGAP認証の普及が東京大会のレガシーになるといった観点から、2019年度に「GAP食材を使ったおもてなしコンテスト」を実施しました。

これは全国のホストタウンの方が、自分たちの手で生産したGAP食材を用いた料理を開発しホストタウンに来訪する選手達等に「おもてなし」をするといった企画でした。




各地域のGAP食材の特性を
活かして作られた再現メニューを
交流会直前に盛り付け。



香りだけでも美味しさが伝わってきて
早く食べたい気持ちマックスで交流会が始まりました。



愛知県南宇和高校の生徒が養殖した真鯛や
高校の農園で大事に育てられた愛南ゴールド(河内晩柑)
を使ったしゃぶしゃぶ

レシピも生産者ならではのこだわりを込めた秀作でした

レシピを考案した高校生たちが自分たちで作った
PR動画を元にレシピに込めた思いを熱弁。
マジックで顔が書かれた愛南ゴールドのキャラクターが
とても微笑ましかったです。

しっかりとした鯛の旨味に
愛南ゴールドのジュレが爽やかに絡んで
レシピを考案した高校生たちも含め
皆大絶賛の一品でした。

モザンピーク共和国大使館の職員も親指を立てて
グッドポーズでコメント。



茨城県からは
イタリアンレストランを営むご夫婦がレシピ考案した
地元養鶏卵とブルンジのコーヒーを使った
「コーヒーゼリー on プリン」がエントリー

下妻市の担当職員が一丸となって魅力をプレゼン。

コーヒーゼリーが乗ったプリンは
シェフが再現するのに一番苦労したとコメント。

コーヒーゼリーにはアガーが使われており
独特の触感とカラメルでは出せない
大人な味わいが印象的でした。





秋田県立仁賀保高等学校のイチジクのライスブレッド

アフリカ大陸でも
お米を食べる習慣があると聞いて驚いたこと等が
このレシピ考案のきっかけになったそう。

生徒達とリベリアの方々との交流を
思い出の写真と共に紹介しながら
レシピについて説明しました。


味付けは相手国の方も食べやすいようにと
スパイスが効いていてちょっとリッチな味わい。




こちらの二品は再現レシピの調理を担当した
八芳園のシェフの粋な配慮から付け加えられました。

マフェ:セネガル共和国のシチュー
タブレ:北アフリカのクスクス(粒々パスタ)のサラダ
(八幡平市ふうせつ花のおからをクスクスに見立てて使用)
ワチェ:ガーナのお赤飯(豆ごはん)


各ホストタウンのレシピをみて
お昼の交流会ならばと、バランスが良くなるように
各地域の特産品を使った
アフリカ料理を添えてくれたのでした!!


流石!!おもてなしのプロ!!!!!!


はじめて食べるアフリカ料理でしたが
日本人に合わせてアレンジされており
どれも個性的で癖になる旨さ!!!




全体を通して
日本人ならではの
おもてなしの「心」が込められた料理で
異文化と触れられた交流会。

言葉は違っても
気持ちは伝わったのではないでしょうか?

私も移住コーディネーターとして
こんなおもてなしの心で対応していきたいと
心に誓ったのでした。


今回は特別に!!
八幡平市のコラボメニューのレシピを
いただきましたので皆さんも是非
アフリカ料理に
チャレンジしてみてください♪


■茨城県下妻市×岩手県八幡平市 コラボメニュー 

ラム肉のマフェ おからのタブレ風


 

ラム肉のマフェ 


▶材料(10 名分) 
・ラム肉・・・・・・500g 
・梨・・・・・・・・100g 

・ニンニク(すりおろし)10g 

・玉ねぎ・・・・・・100g 

・にんじん・・・・・ 50g 

・生姜(すりおろし) 15g 

・トマト・・・・・・100g 

・トマトピューレ・・ 30g 

・水・・・・・・・・200g 

・オリーブオイル・・ 30g  

・MIX スパイス・・・・13.5g 

  内訳)ブラックペッパー・・・2g 

     チリパウダー・・・・・1g 

     シナモンパウダー・・0.5g 

     コリアンダー・・・・・2g 

     クミンパウダー・・・・2g 

     ガラムマサラ・・・・・2g 

     カレー粉・・・・・・・4g  

 

▶作り方 

①ラム肉を一口大にカットし、塩でマリネし置いておく。 

②鍋にオリーブオイルを入れ、弱火でニンニク・生姜を炒め、香りを出す。 

③②にカットした玉ねぎ・にんじん・MIX スパイスを入れて炒める。 

④トマトピューレ、梨の皮、トマト、水をミキサーにかけ、ピューレ状にする。 

⑤①でマリネしたラム肉に小麦粉をまぶし、強火でこんがりするまで両面を焼く。 

⑥③④⑤を鍋に入れ、1 時間ほどコトコト煮込んで出来上がり。

 

おからのタブレ風

 

▶材料(10 名分) 

・おから・・・・・・200g  

・レーズン・・・・・ 60g 

・熱湯・・・・・・・160g 

・レモン汁・・・・・ 20g 

・塩・・・・・・・・・5g 

・ブラックペッパー 15g 

・トマト・・・・・・100g 

・オリーブオイル・・ 30g 

・ミントの葉・・・・ 10g


▶作り方 

①ボウルにおからを入れ、オリーブオイルを絡めたら熱湯を注ぎ、ラップをして蒸らす。 

②レーズンを合わせ、塩、ブラックペッパー、レモン汁で味を調える。 

③刻んだミントを入れて混ぜ、完成。