雪と桜の共演!アスピーテラインの「雪の回廊」はこうして作られた

一気に色とりどりの花が咲き始めた八幡平市内。もうすっかり春ですね!


岩手県と秋田県を結ぶ「八幡平アスピーテライン」は4月15日に開通式を開催しました。


※道路状況により17時〜8時半は凍結の危険性がある為、通行止めです。
八幡平市観光協会のホームページに当日の道路状況が出ますので確認してからお出かけください♪



アスピーテラインは桜と雪を同時に見ることのできるレアなスポット!!

しかも「八幡平アスピーテライン」は全長27km。長さ日本一の雪の回廊で、最大の高さは8mにもなります。

八幡平は冬には樹氷を楽しむこともできます。6月まで雪が残り比較的長い期間雪景色を楽しめるのも特徴です。

今回は今年「雪の回廊」を作った株式会社高福組を取材しました。




Q.高福組さんは大正10年創業の老舗の会社とお伺いしました。毎年アスピーテラインの除雪を行っているのでしょうか?

A.実は除雪自体は、入札で決まるので毎年同じ会社がやれる訳ではありません。

今年は当社で担当しましたが、去年は別の業者さんが担当しています。


Q.回廊作りは熟練の技術を要すると思いますが、ポイントはなんでしょうか?


A.回廊作りで怖いのは視界不良や雪崩が起きることです。

毎朝、危険予知活動を実施し、危険を回避する対策に力を入れて、安全に作業を行なうことを心がけました。


なるほどー、みんなが観光で楽しんでる裏には、危険と隣り合わせな作業があったんですね。
Q.回廊作りをする上で大切にしていることを教えてください。


A.アスピーテラインに来るお客様が楽しめるように進捗の遅れなく、安全に作業すること。 

雪壁の仕上がりができる限り綺麗であるように努力しました!



長年続く会社だけあって、プロ意識が高いのはさすがですね!



Q.そんな除雪作業ですが、回廊開通にはどれくらいの期間がかかるのでしょうか?


A.期間としては4~6週間ほどかかります。1日当たり200m~700m 程度進みます。



1ヶ月半もかかっていたんですね!その間、事故に気をつけつつ進めるのはやはり大変に感じます!

Q.そんな回廊の仕上がりに影響することは何ですか?


A.雪壁の仕上がりは積雪時(冬期間)の雪質と、除雪時の天候に左右されます。黄砂の層があることもありますが、変わりゆく自然の表情をお楽しみください。



私もとっても楽しみです!

Q.最近ではいろいろなサイトで八幡平の代名詞のように「桜と雪の回廊」が注目を集めていますが、
施工側としてはどんなお気持ちで見られていますか?


A.早くコロナが落ち着いて、国内外から観光に来てほしいと思います。


たくさんの人と一緒にアスピーテの回廊を楽しみたいですね!



Q.(株)高福組は夏場も景観維持など八幡平市が美しく見えるように整備してくださっていますが、作業を通して市民の皆様にお伝えしたいこと等ありますか?


A.住みやすい環境づくりのお手伝いができればと思います。 また、その仕事を一緒に担ってくれる仲間が増えればとも思います。



ご協力ありがとうございました。


知らない努力がたくさん詰まった雪の回廊を、いつもとは違った視点でたくさんの方に見ていただきたいですね!


text : Yuka Yoshida